新崎姉妹の交換日記

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読書記録2

かに座ヒロミ記


20〜21世紀を代表するピアニスト、ワルター・ハウツィッヒ著書《ピアニストは世界を巡る》

ウィーンに生まれ、第二次世界大戦という壮絶な時代に翻弄されながらも、「私は音楽と共に生きる」と強い情熱を持って、世界中で活躍されているピアニストのエッセイ本です。


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久しぶりに手に取って読んでいます。
その時代を生きた人の音が、音楽が、文章を通して香ってくるよう。


とても幸運なことに、大学時代に彼のレッスンを2回ほど受けたことがあります。
確か1回目はショパンエチュードやバラード、2回目はマクダウェルのコンチェルトなどでした。

フレーズの作り方や歌い方、そのためのペダリング、どれも私にとっては衝撃で、近くで音を聴いた時の、全身がぞくぞくするほどの感動体験は、未だに心に残っています。


本を読み進めていたら、コンサートで聴いた彼のショパンが蘇ってきました。
とても人間味があって、いびつで、美しく、本当に素晴らしかったなあ。


また演奏聴きたいなと思い、インターネットを開いて彼のことを調べていたら、今年1月に天国へ旅立ったとの記事。。。


彼から受けた音楽の言霊は、私の財産です。
心から感謝を込めて。



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